2001年11月に当時、銀座和光の管理職を早期退職された藤原瑠美さん(認知症の実母を働きながら在宅介護し看取り後2000年退職)が、福祉を学ぶ市民の会としてスタートしたホスピタリティ・プラネットが15周年を迎え、記念パーテイが2015年3月29日(日)、定例の勉強会の(テーマ・京都の軌跡 2012年京都文書と2015年の現在。講師:京都府立洛南病院 医師 森俊夫)あと開かれました。
この会のスタートの会からおりおりに友人として参加して、何より、その運営の確実さ、誠実さに、いつも、励まされてきました。
ホスピタリティ・プラネットは
人と人が温かなかかわりを持つ社会になるといい! 学ぶことで実現したい!
という目標・キャッチフレーズのもと、15年間、年間6回の勉強会運営を継続実施、まさに、その思いは、15年継続の礎の上に成果をあげられたと思います。
その勉強会テーマと講師陣はまさに、15年間の我が国の福祉のマインドと制度の変遷の軌跡となりました。
2001年11月丹下吟子氏 デンマークの女性と社会福祉、3月 在宅ホスピス医師 内藤いづみさん、などと続き、やがて,超高齢社会にいかに生きるかを基本に年間テーマを設けての取り組みへと発展。その投げかけは地域つくりへ、自らが学び、考え、ひとりひとりが表現していく社会を目指そうとつながって行きました。 藤原さんがいつもつぶやかれる言葉が私は大好きです。
『私たちは政策に関与していくことはできなくても、思いを言葉にすることはできる。その言葉が社会を変えていけるように、ひとりひとりの発言力を強めるために、勉強したい。その勉強の機会をつくり、共有したい。学びをとうした市民の気づきが、きっと社会を変えてくれるはず。』と。
私には、これぞ女性発想だと思います。 藤原さんは、15年目の節目を迎えて、しばしの休みをとられるとのことで、その挨拶文の中にこう記しておられます。
『2回目の講師としてお迎えしたヤマト運輸の創始者、故 小倉 昌男さんに講演を依頼しました。小倉さんはスワンというパン屋さんをうして知的障害をもつ方たちの雇用創出をなさっていました。
会の趣旨をご覧になり”うーん、漠然としすぎている。この回は続かないね。”とおっしゃいました。経営の神様にそう言われたので、そうかもしれない。と思ったのですが、予言どうりにはいきませんでした。(予言は外れたのです。15年間たゆみなく継続されたのですから。)』
経営という視点からは成功していないのかもしれませんが、市民の心に沁みる営みは、確実に成果を収めたと、・・・私は思います。 これまでのホスピタリティ★プラネットが実施してきたテーマや講師陣、そしてこれからの、ホスピタリティ★プラネットの動向に関心のあるかたは
Hopitaity Planet:info@hospitality-p.jp へメールでお問い合わせください。
15年の経過の中で、おりおりに触れてきた藤原さんの運営の方法、情熱を私も、マネしてみようと思います。これから、始めようとしている ”看とり★新時代” ”安全は科学。安心は接遇。看とりは文化。
高齢者ケアの中の看とりについて学ぶ”みんなの看とり研究会”のスタートです。 医療も病気の治療法や看とり方に関して、市民である家族が選択し、判断していく時代がいよいよ本格的に到来しました。
その新しい医療環境の波を、うまく、たくましく、乗り切るための情報を得られる勉強会を、私も藤原さんのつぶやきをマネしながら、取り組んでみたいと思います。
”私たちは医学医療や政策に関与することはできなくても、思いや日常の出来事を言葉にすることはできる。ひとりひとりの選択と判断、表現力(言葉)を強めるために学びたい。』と。高齢者ケアの中の看とり。高齢者とその家族のためのひとりの市民のために、お役にたてる【看とり★新時代】の情報をお届けできるように、キューレター役を果たしてみたいと思います。