先日、第3回市民公開講座・良いケアとは何か? に行ってきました。
日時 2016年1月21日(木)12時30分~15時40分 会場 日経ホール(東京都千代田区大手町1-3-7日本経済新聞社ビル3階) 公益財団法人生存科学研究所・国立病院機構東京医療センター 主催 後援 日本医学会
ユマニチュードケアの啓発がテーマで、国立病院機構東京医療センター総合内科医師本田美和子氏が、総合司会を担当された講座でした。フランスの老年医学専門医師のカンディダ・デルマス先生による基調講演を含め、施設でのユマニチュードケアを導入した経緯と成果の紹介がありました。
参考図書:ユマニチュード入門(魔法? 奇跡? いえ技術です。)医学書院
優れた伝承スキル
私がユマニチュードケアの関連講座を聴くのはこれで3回目です。いずれも本田美和子先生のコーディネイト及びパネリストとしての企画を聴講し、Yves Gineste (イブ・ジネスト)氏のテキストも勉強し、そのケアの良さを理解してもいます。
同時に、日本の看護や介護職の方々が実践してこられた良いケアとの共通点も理解しているつもりです。
認知症のお年寄りとの関係性の取り方、「見る・話す・触れる・立つ」のイブ・ジネストさんによるユマニチュードケアの解説や哲学は、日本の看護・介護のケア達人の実践も、言葉化するとこうなるな、共通しているな、と感じるのです。(そう思っておられる日本のケア職者も多いのではないでしょうか?)
日本のケアラーたちは人に伝えるのが苦手な職人気質というのか、「目で盗め」的教育が長くて、欧米型のように、分析・評価・統合のシステム化した伝承をしてこなかったというか、出来なかったのではないか。そういう意味で、すぐれた伝承・教育していくためのスキルを学び、参考にしていきたいものです。
「平穏死」の提唱者の石飛幸三先生
今回は、シンポジストとして「平穏死」の提唱者の石飛幸三先生がご出演されるということで受講しに行ってきました。私たちの≪看取り・新時代≫の勉強会に2016年3月26日(土)13時からご登壇いただきます。
「平穏死のすすめ」はすでに、読まれた方も多いかと思います。(まだお読みでないかたはぜひお勧めします。)当研究所で編集したダイジェスト資料(石飛先生にもご確認いただき、弊所での研修講話等の資料として活用しているものです。)もご参照ください。
この市民講座では石飛先生はパネリストのお一人だったために、わずか15分のスピーチでしたが、「自然死は最高のケアだ」という視点でした。私たちの勉強会(2016年3月26日ご登壇)では、ご自身の主張をしっかり伝えたいので「1時間半ください。そのうえで30分は参加者とセッションしたい。」と希望しておられます。
本勉強会での石飛先生のご講話にご期待ください
本勉強会では、2月末日までに 石飛先生へのご質問をメールで受け付けます。石飛先生に質問したいこと、事例として、このような場合はどうしたら良いか?といったことでも、2月末までにメールでお寄せください。内容を整理して、あらかじめ石飛先生にお手渡しします。
そして、講義の内容に取り入れていただけるか、応答式でお応えいただけるか、先生にお任せしたいと思います。
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