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今年もありがとうございました

近藤和子

今年もありがとうございました。

いよいよ今年も残すところわずかとなりました。

みなさまも一層忙しくなさっておられると思います。

私の今年をふりかえると、

9月に

みんなのMITORI研究会では在宅医療の勉強会を完了し、

また、

直後の11月からは産前産後の女性の

育児と仕事の両立支援にも

取り組みはじめました。

キャリアを形成しつつ

出産・育児もこなしたいという女性の

希望をかなえる、

周産期医療の実践として、

(サライとは砂漠の中のオアシス)

という産後のケア施設が創設されており、

(2014年創設)

こちらの女性の健康支援企画を立ち上げる仕事に、

本年11月から取り組んでおります。

看取りと出産は、

命の始まりと終わり。

コントラストはあっても、

どちらも看護にとって重要な分野です。

たとえば私の手元に、

こんな印象的な文章があります。

『看護は、医学が誕生する以前からあり、

医学の進歩の影響を受けて科学性を加えて、

今日の近代看護にまで発展したのである。

その看護の専門職は、

医師が患者の命を救うことを断念せざるおえなくなった時にも、

患者の看取りを続け、命の焔が燃え尽きる最期の瞬間まで、

患者とともにあり、

また愛するものとの永遠の別れを悲しむ家族の心の支えともなってきたのである。

看護師による最も良きケアが臨死患者になされるとすれば、

そのような機会を与えられる看護師は、

看護職の特権に感謝すべきであろう。』

(日野原重明 1980年 臨死患者ケアの理論と実際 

日本総研出版 柏木哲夫著 p1 序文より)

思えば私には、

母乳育児運動にはじまった

「マザーリング・ナース」としての活動が、

常に人生の軸としてありました。

30代は育児相談活動、

40代は女性の更年期問題、

50代を迎えて介護の課題、

そして60代の今、

看取りに辿りつき、

この一年で、

まるでまっすぐな線が、

気がつくと一点でつながり、

ひとつのおおきな輪を描いていたかのように、

いまふたたび

産前産後の女性の両立支援に関われるというのは、

まさに看護師冥利に尽きると思っています。

来年は私も、

古希を迎えます。

「七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず」

(七十歳。もはや心の思うままにふるまって、しかも道義から外れることが無い、)

そうなりたい来年です。

しかも来年は酉年(とりどし)。

こころの思うままに羽ばたいて、

看取りと出産・産後のテーマに、

思う存分実践・発信していきたいと思います。

皆様も良き年末、年始をお迎えください。


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