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  • 執筆者の写真近藤和子

Knowledge Is Courage! 知識を勇気に



皆様へ



秋をはっきりと感じられる季節になりました。



私たちのお仲間の、

こじまさんから、

心温まるご連絡をいただきました。



お父様のお看取りをなさったことのお知らせです。



とてもありがたいプロセスなので、

許可を得て、原文のまま、

皆様にシェアさせていただきたいと思います。



こじまさんが、お父様の介護を引き受けられて、

長くもあり短くもありの道のりを、

しばしご一緒できたことを、

私の糧にさせていただきます。



そして特に皆様にもシェアさせていただきたいと思ったのは、

次のような気持ちからです。



Knowledge Is Courage!


これは、1990年代にマザーリング活動の一環で

カナダのトロント小児病院に2回視察に訪問した時、

巡り合った言葉であり、私の中でいつも響いている言葉です。

そして、以来、私の中のモットーです。



「Knowlege」には、

知識、熟知、知り合い、体験、理解、学識、

そしてノウハウという意味もあるそうです。



人はその人が潜在的に必要としているknowledgeがあり、

人との出会いの中で人と知り合うことで、

その人が必要なKnowledgeをそれぞれに、

取り込んでいくもの、取り込まれていくものだと思います。





(以下、こじまさんからのメールより引用)

---------------



近藤先生

お久しぶりです。

お元気でいらっしゃいますか?

実は9月11日に父が亡くなりました。(93歳)

今年の1月に転院し、誤嚥性肺炎を繰り返しながら

お医者様、看護師さんに見守られながら穏やかに逝きました。

皆様のご配慮で息を引き取る直前に間に合いました。

父が目を開けたとき私は笑顔を心がけ

お父さん、ありがとう。

今まで楽しかったよ。

長い間お疲れさまでした。

そう伝えました。

何度も最後の場面を想像し頭の中で繰り返していたようにできました。

近藤先生から教えていただいたDula

尊厳死協会の講演会やトークサロンの参加

読書会で学んだこと

メンバーの皆様との語らいや

ワークショップでの学びは

私自身を大きく変えました。

そして献体もお陰様で実現することができました。

自宅で死にたいという父の望みは叶えられませんでしたが、

献体をすることができましたので

本当によかったなと思います。

病院で亡くなることに一時は不信感もありましたが、

療養病床の皆様のお仕事ぶりを目の当たりにし、

信頼し、待つこと、病院にいるという

安心感は何にもかえがたいものとなりました。

落ち着いて最後の時を過ごすことできましたことは

私にとりまして大きな喜びとなりました。

今、とても幸せな気持ちです。

死後の手続きも

すべてを一人で行うことができました。

実家のご近所の方とも誤解は解け

お悔やみの言葉も頂戴しました。

すべてのことがうまくいきましたこと

ご報告致したく、メールをさせて頂きました。

父との時間は楽しい思い出に変わりつつあります。

近藤先生にはいつもお優しい言葉をかけて頂き

何度も救われて参りました。

改めて御礼申し上げます。

本当に有難うございました。

これからもあたたかくお見守り下さいますようお願い致します。

こじま あけみ


-----------

(以上、引用終わり)




この貴重な「Knowlege」(知識)が、

また誰かの「Courage」(勇気)に転換されていくようにと願います。



誰か一人の専門家、

何か一つの治療法が人々を救うのではなくて

さまざまな方法、多様な人々との出会いの中で、

それぞれがKnowledge Is Courage!=勇気を蓄えていくもの。

その勇気のおかげで、それぞれの、その人らしい道すじを開いていけるものだと思います。



サロンで語りあってくださった方々、

療養型病院をご紹介いただいた、読書会メンバーの松嶋さん、

尊厳死協会の講演会にも参加されたり、 地域のケア職、ケアマネさんたち、それぞれの皆様の影響があって、

絶縁状態(!)だった一人親の介護を引き受けるという難題を、

こうして、幸せな足跡とすることができたこと。



それはまさに、

こじまさんの勇気の賜物です。



心からこじまさんを称え、

私たちの励みにしたいと思います。

ご連絡、ほんとうにありがとうございました。


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