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執筆者の写真近藤和子

「最期までその人らしく生きることができる」

こんにちは。 近藤和子です。 今日はおすすめの映画をご紹介したいと思います。 映画「痛くない死に方」 在宅医と患者と家族の物語 https://itakunaishinikata.com/ あらすじをごく簡単にいえば、 葛藤しながらも在宅医療にまい進する河田仁(柄本佑さん)が、 ある在宅医療を選択した末期の肺がん患者と出会いますが、 その患者さんは、苦しみ続けたまま死んでしまいます。 そこから 自宅に連れ戻したことや、 診断や処置への迷いが生まれて、 苦しみと模索がはじまります。 やがて 在宅医の先輩である長野浩平(奥田瑛二さん)からの学びを経て、 同じく末期肺がん患者である本多彰(宇崎竜童さん)を担当することになり、 ・・・という展開です。 患者や家族が救急車を呼ぶ前に、 患者の自宅に駆けつけ続ける在宅医の、 ありのままの姿が描かれていきます。 私はいつも通う「シネスイッチ銀座」(映画館)での公開初日に、 観に行ってきましたが、 いつもは閑散としているこの映画館も、 10時30分開始の初回に向けて、 お客さんが9時過ぎから並んでいるという盛況ぶりでした。


シナリオが実によくできている。 前半の死に際の、 患者さん+家族+医療者の姿がリアルで、 わざとらしさが微塵もありません。 キャスティングも素晴らしかったですし、 ラストでは尊厳死協会登録の文言が静かに、 堂々と、文字だけで観客にかたりかけてきます。 映画終了後の長尾和宏先生(原作・医療監修)、 高橋伴明監督らによる、 舞台挨拶もよかった。 並々ならぬ映画制作への熱意が伝わります。

この映画は、 「死に逝く人」の姿を知らない、 わからない人に良い意味のショックを与えるでしょう。 一度でも家族の死を体験した人には慰めとなるでしょう。 そして、 多くの訪問医師、 訪問看護師、ヘルパーなど、 最前線でいつもケアしているケアラー達には 「自分たちの姿を良く表現してくれた」と力に感じられるはずです。 皆様もぜひ、

映画館に足を運んでみてください。 「尊厳死」というイメージが 広く大衆の支持をえられるきっかけになると思います。 尊厳死・在宅医療・在宅看取りのテーマを、 映画化実現まで達成された長尾先生の情熱に心からの尊敬をこめて。 初日舞台挨拶の記事: https://tokushu.eiga-log.com/new/68275.html AERAに掲載された高橋伴明監督へのインタビュー記事

「末期がん患者の最期を見つめ在宅医療の在り方を問う 死と向き合った映画」 https://dot.asahi.com/aera/2021021800057.html?page=1 上映スケジュールなど詳しくは以下のサイトから。 https://itakunaishinikata.com/


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