看護師(ナース)は、
病院に「だけ」、いるのではありません。
病院内で勤務する看護師もいらっしゃるし、
大学や研究機関で研究する看護師、
そしてさらに地域へ出てちからを発揮する看護師がいます。
「看護(ナース)」とひとことでいっても、
出産・育児・成人・老年など、
ライフステージごとの健康課題はたくさんあり、
それらと向き合うための多種多様な活動領域が広がっています。
それぞれが自分の興味と関心を手探りしながら、
自分の一生涯のライフワークを求め、決めていきます。
私も、活動の領域を病院以外の社会に求めた一人です。
ある本をご紹介します。
この本はぜひ多くの方に手に取っていただきたい、
おすすめの一冊です。
(ちなみに、本書で紹介されている「コミュニティナース」の活動については、
運営会社様のホームページもとても素敵なのでご覧になってみてください。
私も大いに学びになっています。
この本の著者である、
1980年生まれ島根県出雲市出身の矢田明子さんは、
26歳の時、父の死を経験してから、
看護師をめざして進学されたそうです。
そしてはやくも在学中からコミニュティナースとして、
活動を開始したという矢田さん。
自ら切り開いてこられた、
地域活動の実践記録ともいうべき本書に、
感動しました。
1947年生まれの私とは、
実に33年もの年齢差がありますが、
矢田さんの活動の経緯を拝読していると、
私との共通点も多くある気がしました。
(以下は私個人の感想です。)
たとえば、
①父親の死が看護師を志すきっかけになったこと。
(私も、15歳の時に父親を亡くして、看護師をめざしました。)
②周囲を幸福にしながらも、
自分も大切にするバランス感覚を実践されていること。
(私も、「家族+仕事+夢」を大切にという、
マザーリング3つの輪の生き方提案を提唱してきました。)
③独自の感度をもってあたらしい活動をしておられること。
たとえば本書の中で、、
「定義やルールはありません。
資格でもないのです。
あえて言うならコミュニティナースとは、
在りかたであり、コンセプト。
とおっしゃっています。
(上記のご著書3ページより引用しました。)
(私の言っている「看取りのドゥーラ」も、
資格や職業としてではなく、在りかた、というところがよく似ていて、
コミュニティナースの考え方も素晴らしいなと感じました。)
いま私は、
いわゆる2025年問題にむけて、
だれもが良い看取りをむかえられる世の中にしていくために、
「みんなのMITORI研究会」を2015年に立ち上げてチャレンジ中です。
最初はひとまずセミナーを実行していきました。
(2015年11月から2016年9月までの間に、
全6回のセミナーを開催しました。)
基本的なねらいは、
タブー意識をもたずに、
看取りがもっと語られることで、
死に対する感じ方や考え方がスムーズになるはず、
ということです。
そのために語り合える場、
助け合えるを作ったりしながら、
世の中に看取りのドゥーラを増やしていきたいです。
そこで、
常に現在進行形の私ですが、
2020年のとりくみは、
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①看取りのドゥーラ・ワークショップを企画しまもなく実施。
さらに⇒「看取りのドゥーラ養成講座」につなげていきます。
②シニアの医療とケアをテーマに、セミナーを予定しています。
こちらは⇒みんなのMITORI研究会5周年記念シンポジウムの起点となります。
③さらに近い将来、
看取りを引き受けることを打ち出した、
シニアのためのシェアハウスを創設する構想も。
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と見定めています。
目的と目標が決まると
やるべきこと、計画が立って、
すっきり、明るい気持ちになりますね。
この活動については、
もはや看護師かどうかは問題ではありません。
一般のシニアの皆さまや、それを見届ける若い方にも来てほしい。
参加していただきたい。
人は誰でも亡くなります。
誰の死もあなたの大切な人に、深い影響を与えます。
それを支えるために心を砕いている人なら、
すでに「誰もが看取りのドゥーラ」なのです。
看取りへの迷いをなくし、
関われる自信へと変えていくために、
誰もが誰かの、看取りのドゥーラになれる。
いよいよ
2020年1月24日(金)から、
最初の「看取りのドゥーラ ワークショップ」がスタートします。
ワクワクしながら、
皆様の参加をお待ちしています。
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