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あたらしい地域ケアの在り方【おすすめ本のご紹介】

  • 執筆者の写真: 近藤和子
    近藤和子
  • 2020年1月18日
  • 読了時間: 4分



看護師(ナース)は、

病院に「だけ」、いるのではありません。




病院内で勤務する看護師もいらっしゃるし、

大学や研究機関で研究する看護師、

そしてさらに地域へ出てちからを発揮する看護師がいます。




「看護(ナース)」とひとことでいっても、

出産・育児・成人・老年など、

ライフステージごとの健康課題はたくさんあり、

それらと向き合うための多種多様な活動領域が広がっています。




それぞれが自分の興味と関心を手探りしながら、

自分の一生涯のライフワークを求め、決めていきます。

私も、活動の領域を病院以外の社会に求めた一人です。





ある本をご紹介します。

この本はぜひ多くの方に手に取っていただきたい、

おすすめの一冊です。







(ちなみに、本書で紹介されている「コミュニティナース」の活動については、

運営会社様のホームページもとても素敵なのでご覧になってみてください。

私も大いに学びになっています。




この本の著者である、

1980年生まれ島根県出雲市出身の矢田明子さんは、

26歳の時、父の死を経験してから、

看護師をめざして進学されたそうです。




そしてはやくも在学中からコミニュティナースとして、

活動を開始したという矢田さん。




自ら切り開いてこられた、

地域活動の実践記録ともいうべき本書に、

感動しました。





1947年生まれの私とは、

実に33年もの年齢差がありますが、



矢田さんの活動の経緯を拝読していると、

私との共通点も多くある気がしました。



(以下は私個人の感想です。)




たとえば、




①父親の死が看護師を志すきっかけになったこと。


(私も、15歳の時に父親を亡くして、看護師をめざしました。)




②周囲を幸福にしながらも、

自分も大切にするバランス感覚を実践されていること。


(私も、「家族+仕事+夢」を大切にという、

マザーリング3つの輪の生き方提案を提唱してきました。)



③独自の感度をもってあたらしい活動をしておられること。

たとえば本書の中で、、


「定義やルールはありません。

資格でもないのです。

あえて言うならコミュニティナースとは、

在りかたであり、コンセプト。


とおっしゃっています。

(上記のご著書3ページより引用しました。)


(私の言っている「看取りのドゥーラ」も、

資格や職業としてではなく、在りかた、というところがよく似ていて、

コミュニティナースの考え方も素晴らしいなと感じました。)




いま私は、

いわゆる2025年問題にむけて、

だれもが良い看取りをむかえられる世の中にしていくために、

「みんなのMITORI研究会」を2015年に立ち上げてチャレンジ中です。




最初はひとまずセミナーを実行していきました。

(2015年11月から2016年9月までの間に、

全6回のセミナーを開催しました。)




基本的なねらいは、

タブー意識をもたずに、

看取りがもっと語られることで、

死に対する感じ方や考え方がスムーズになるはず、

ということです。




そのために語り合える場、

助け合えるを作ったりしながら、

世の中に看取りのドゥーラを増やしていきたいです。




そこで、

常に現在進行形の私ですが、

2020年のとりくみは、



-----


看取りのドゥーラ・ワークショップを企画しまもなく実施

さらに⇒「看取りのドゥーラ養成講座」につなげていきます。


②シニアの医療とケアをテーマに、セミナーを予定しています。

こちらは⇒みんなのMITORI研究会5周年記念シンポジウムの起点となります。


③さらに近い将来、

看取りを引き受けることを打ち出した、

シニアのためのシェアハウスを創設する構想も。


------



と見定めています。




目的と目標が決まると

やるべきこと、計画が立って、

すっきり、明るい気持ちになりますね。




この活動については、

もはや看護師かどうかは問題ではありません。

一般のシニアの皆さまや、それを見届ける若い方にも来てほしい。

参加していただきたい。





人は誰でも亡くなります。

誰の死もあなたの大切な人に、深い影響を与えます。

それを支えるために心を砕いている人なら、

すでに「誰もが看取りのドゥーラ」なのです。





看取りへの迷いをなくし、

関われる自信へと変えていくために、

誰もが誰かの、看取りのドゥーラになれる。





いよいよ

2020年1月24日(金)から、

最初の「看取りのドゥーラ ワークショップ」がスタートします。




ワクワクしながら、

皆様の参加をお待ちしています。






 
 
 

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