令和2年(2020年)の新年、
あけましておめでとうございます。
「子どもは未来である。」
― 小林 登(こばやし のぼる)
小児科医として長年にわたり、
育児・保育・教育などの問題をあつかう「子ども学」の第一人者であり、
40年前から「ドゥーラ」についても折に触れて日本に紹介してこられた、
恩師の小林 登先生が、
昨年末に亡くなられました。
告別式が、
2019年12月31日に行われ、
私も参列してきました。
小林 登先生は、
医学者、小児科医、東京大学医学部名誉教授、
国立小児病院名誉院長、医学博士です。
この日は奇しくも、
小林登先生に「ドゥーラ」というライフワークのテーマを授けていただいた、
仲間たちとの再会と出会いの場にもなりました。
テーマを同じくして奮闘している仲間でも、
直接会える機会は滅多にないものです。
とりわけ
ドゥーラ研究等でご活躍の
福澤(岸)利江子 筑波大学医学医療系 助教
や、
一般社団法人 国際ナーシングドゥーラ協会
代表理事の渡邉玲子さん
らのおふたりと、
ランチをご一緒しながら、
それぞれの取り組みや課題などを話し合えたのは、
充実したひとときでした。
福澤(岸)利江子さんは助産師の視点で、
ドゥーラの育成・研究を周産期ケアに活かすために
国際的な研究・実践をつづけておられます。
渡邉玲子さんは看護師と保健師の視点で、
出産・育児する家族に寄り添う看護師(ナーシングドゥーラ)の育成と
活動を事業化しておられます。
もちろん、
私はドゥーラの実践家歴も、年齢も最年長。
何しろ72歳ですからね。
そのお二人に、
私が今「看取りのドウーラ」に取り組んでいること、
長年出産育児のドゥーラを実践してきながら、
高齢者医療、介護、介護職の離職、等のテーマに関わってみて、
看取りにもドゥーラが必要だと気づいたこと。
出産時のケアと看取り時のケアには共通点があることに気づいたこと、
何度か、看取りのドゥーラの講義をトライして修正してきていること、
看取りのドゥーラの育成を、
まずはワークショップから手掛けることにしたこと・・・等々、
お話しました。
私の話を熱心に的確に、
まさに「傾聴」し、
協力と応援を約束してくれました。
シスターフッドとはこのことかと。
恩師を亡くした寂しさをおそれていましたが、
やはり、恩師はすごい!
天国に逝かれる時にもなお、
私たちに道を示しエネルギーを与えてくださるのだなと、
何倍もの力を与えられたような気持ちになりました。
一粒の麦もし地に落ちて死なずば、
ただ一つにてあらん、死なば多くの実を結ぶべし。
私たちは近いうち小林登先生の「偲ぶ会」を企画しよう、
「ドゥーラつながり」の仲間に声かけしよう、
と決めました。
先生を偲ぶ会での出会いが、
きっと静かなうねりとなって、
ドゥーラの精神をさらに広げてくれるに違いありません。
あらためて、令和2年目の明けましておめでとう。
私の「看取りのドゥーラ」活動のスタートとともに、
新年を明るく、元気に、大きく扉を開けた1月1日になりました。
福澤(岸)さん。渡邉さん。今年もどうぞよろしく。
そして皆様、
「看取りのドゥーラ」の発展に、
是非、良きサポートをよろしくお願い致します!
Comments