ドゥーラは、寄り添い上手な人のこと。
ドゥーラは、さまざまな経験を通して積み上げられた生活の知恵です。
多種多様な人々が複雑なライフイベントを切り抜けるために
世界の女性たちの間で古くから必要とされてきた知恵です。
人の意見を聴いて、自分で決断を下し、仲間を求めて助けてもらう。
そんな振る舞いが身についたら素敵です。
新型コロナウイルス感染症への対策で、
4月7日午後7時 緊急事態宣言が発令されましたね。
一人ひとりの行動を変えるよう求められ、
私たちの生活は制限されることになりました。
特に重症化リスクの高い、
70歳以上の高齢者をどう護ろうかと、ご家族も、
介護施設のケア職、医療職の皆さんたちが苦心を重ねておられます。
国難ともいうべき、
誰も経験したことのない規模の感染症対策という事態の中で、
私たちにできることは?
先行きへの不安を抱えている、
若い世代の家族や地域の仲間たちにたいして、
ドゥーラ(体験的共感を通じて優しく寄り添う情緒的支援者)の視点で
寄り添うサポートをしていきたいものです。
行きたい所に行けない。
会いたい人と会えない。
休業や、在宅ワーク、
不要不急の外出の自粛は強いストレスです。
まずこのことの良き理解者になりましょう。
私を含めて高齢者というのは、
喪失の経験をいくつも積んでいます。
社会的・個人的喪失(戦後・阪神淡路・東北震災などの災害・定年・死別など)を、
多く経験して生き延びてきているからです。
緊急事態宣言は初めてでも
悲嘆(ショック)に対する感情は共通していて、
辛い時期にあっても、
気持ちをきりかえ、乗り越えてきたから今があるわけで・・。
明けない夜はないこと、
朝は必ずくることを、
私たちは体験をとうして知っています。
大変辛いことだったけれど、
あれがあったから今の幸せもあると、
切り替えるマインドも心得てきているはず。
その感情体験をもとに、
「寄り添い」上手なサポーターに、
私たち高齢者は適任のはず。
お困りの方がいたら、
ドゥーラとしてまずは話を聴いてあげましょう。
笑顔と落ち着いた静かな口調と態度で、
「体験を、どうぞ、語ってください。」と。
そして、気持ちが通いあえたら
「私の経験は、あなたと同じではないけれど・・・」と
あなたの体験談も、問わず語りにお話ししてみてください。
その出会いが、
人生っていろんなことがあるんだな。
何があっても、結局、大丈夫なんだな、とか、
その人なりに、ちょっと先ゆくみとうしを感じてもらえたら 万々歳ですね。
高齢で、
家族の世話になるばかりで何も行動できない?
という方も、ご家族の誰かの話を聴いてあげることはできます。
実はそれこそ、最高のドウーラだと自信を持ってくださいね。
多忙なケア職さんには話しかける時間もないと思っている、
施設や病院に入所&入院中の方も、
「良く頑張っているね」
と労いの言葉をかけ、
ありがとうの感謝の言葉や、
1日ひとつでもここが素敵!
と意識して認めてあげることも、
立派なドゥーラです。
外出禁止の今、
離れて暮らす孫や友人知人に、
意識して、今より頻繁に、
電話や手紙、絵ハガキを送ってみましょう。
この際、スマホやラインや、
スカイプ、画像送信など、
新しいツールにチャレンジしてみるのもいいですね。
もし料理が得意なら、
自分の分プラス、一食お届け分として、
誰かに ”お福分け”サービスするのも
大変喜ばれる、ドゥーラ効果です。
あなたに出会った若い誰かが安心したり、
ほんの少しの勇気をもらったり
・・そんな出会いが起こるといいですね。
いつも不機嫌で、
一方的なおしゃべりや説教調の高齢者はだめみたいですよ。
あ!そうそう、なんであれ、
おしゃれでないとダメみたいだな・・・と思った時に、
お勧めの本を見つけました。
ちょっと先ゆく人生のモデルになるために、
真似してみたい極意の数々に納得!
その中のいくつかをマネしてみながら、
若い世代の人々との交流を楽しむ糧にしたいものです。
■おススメの図書
今私が読んでいるのは、
100歳までパリジェンヌ! いつも機嫌よくおしゃれに!
弓・シャロー (著)
扶桑社
■おススメのニュース
枝廣淳子さんの環境メールニュースに、
メルケル首相による国民への演説が紹介されています。
(2020年4月6日)
https://www.es-inc.jp/library/mailnews/2020/libnews_id010290.html
私たちの「寄り添う力」が試されていると、
枝廣さんはおっしゃっています。
メルケル首相の毅然としながらもあたたかな言葉を、
ぜひみなさんにも読んでいただきたいです。
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