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  • 執筆者の写真近藤和子

今こそ人生会議を



■尊厳死協会が公益社団法人になりました 私が尊厳死協会の理事に就任させていただいてから、 早くも3年目に入りましたが、 この度、日本尊厳死協会は公益財団法人になりました。 これまで、一般財団法人日本尊厳死協会は、 「リビング・ウイルの普及啓発のためには、 尊厳死の法制化と協会の公益法人化が必須である」 との岩尾總一郎理事長(平成24年就任)のリーダーシップのもと、 長年にわたり公益財団法人化への道が努力されてきました。 そしてこの2020年4月1日より、 公益財団法人としてスタートします。 これは長年、 終末期に至るまでの医療に関する自己決定を、 憲法に保障された「幸福追求権」ととらえて、 国に認定を求めて鋭意努力されてきた関係者にとって、 ほんとうに嬉しいニュースでした。 法的立場を獲得するためには、 尊厳死協会事務局、 その他関係職の方々の  なんと膨大な時間と仕事量が必要な事かと感慨ひとしおです。 (尊厳死の法制化については、平成16年から努力が重ねられてきていますが、 いまだ実現しておりません) 日本尊厳死協会は1976年1月に 産婦人科医で国会議員でもあった故太田典礼氏を中心に 医師や法律家、学者、政治家などが集まって設立されました。 自分の病気が治る見込みがなく死期が迫ってきたときに、 延命治療を断るという死のありかたを選ぶ権利を持ち、 それを社会に認めてもらうことが目的です。 当時は、癌の告知も本人にされることがない、 「病気のことは全てお医者様にお任せします」 という診療姿勢が当たり前だった時代です。 患者の意志を医師に発言できるだけでも 画期的なものでした。 それから40年余り、日本尊厳死協会は 「終末期における医療の選択の権利を守ることができる社会の実現をめざして、 リビング・ウィルの理解と普及をはかり、 広く市民の人権の確立とその尊重に寄与する」 という基本的な考えを実現するための活動をしています。 終末期の延命治療における科学的技術の発展はめざましく、 設立当初よりもさらに治療や延命の選択が迫られるようになっています。 ■リビングウイルとは? 日本尊厳死協会が考えるリビング・ウイルとは、 あなたが人生の最終段階(終末期)を迎えたときのために、 その医療について事前に意思表示しておくための文書です。 事前に表明しておくことで、 あなたが自分らしく誇りを持って最期を生きられるようにします。 つまり、 もしもあなたが意思表示できなくなった場合に、 ただ単に死の瞬間を引き延ばすための延命措置を、 あなた自身が断わるという意味があります。 もしもの時、 どのような医療を望むか(望まないか)は、 本来あなたご自身が決めることであり、 これは憲法に保障されている自己決定権でもあります。 リビングウイルを表明する際は、 あなたが本当に納得していることが必要ですから、 かかりつけ医やアドバイザーから十分な説明を受けること、 ご家族とよく話し合うことがを推奨されます。 この相談過程は、 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、 あるいは人生会議と呼ばれます。 もちろん、最も優先されるべきはあなたの意思です。 リビングウイルを作りたくなければ作る必要はありません。 そして、リビングウイルは、署名者本人の考え方が変われば、 いつでも撤回できます。 緊急事態宣言によって、 ゆっくり考える時間がとれた方も、 多くいらっしゃるかもしれません。 この機会に大切な人との間で、 家族会議をすすめておきましょう。 ■免疫力を高めるウォーキング法 一人ひとりができる「セルフケア」は? 病気は治療より予防です。 人として自然に備わっている免疫力を維持向上させることに尽きます。 特に ①運動(特に歩くこと) ②栄養(バランスの取れた食事)   ③温浴/整容(入浴法・口腔ケアや美容ケア) ④規則正しいリズムのある生活時間(睡眠・仕事・趣味生き甲斐) ⑤呼吸法(腹式呼吸・瞑想・自律神経を整え胆力を育てる) の5点は、 多くの専門家たちが口をそろえる免疫力向上に役立つ 健康法(セルフケア)の共通点です。 さらにその恰好のガイドブックともいえる本が、 尊厳死協会 副理事の長尾和宏医師から、緊急出版 されましたのでお知らせします。 『歩くだけでウイルス感染に勝てる!』 ウイルスに効くのは、抵抗力、免疫力のアップ!ウイルスは紫外線にも弱い! 人混みではないところを歩きましょう。 Amazonで見る https://amzn.to/3c0AtjC 人との社会的距離感を保ち、日々、 ウォーキングを今こそ実行しましょう。 歩くことは免疫向上力の要です。 『119番と平穏死~「理想の最期」を家族と叶える』 自宅で大往生できない原因、実は家族の119番だった!? 在宅医20年超の著者が絶対伝えたい「蘇生拒否」問題の本質! 救急車との正しい付き合い方 Amazonで見る https://amzn.to/2UWroTs コロナで、日々死者の数や話題を耳にする日々。 今こそ、自分と家族の「リビングウィル」を明確にして、ACPに取り組む いい機会だと、思います。

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