今年も あかるい読書会がスタートしました。 今年のあかるい読書会の選定図書は、 下記の2冊です。 ①Die革命~医療完成時代の生き方 ②ライオンのおやつ Die革命の本は 1章から4章までは最新医療の解説のようなものだから これも各自、目をとうして、おりおりの話題にして 読書会としては残り5章と6章を分担を決めて、 当日のトーク提供者を決め、 取り組んでいこうということになりました。 読書会の参加者の皆さまからは、 本のテーマに限らず、 いろいろな話題がでてきます。 2月の読書会では 介護離職をしたり、 介護で社会参加をやめざるをえないというような価値観が、 まだまだ根強いよねという話になりました。 介護や看護のために離職する介護離職者の数は 2017年には約9万人となり、 10年間でおよそ2倍に増えたといわれます(2007年比)。 このことが経済に与える影響も小さくはなく、 経済産業省によれば、 介護離職に伴う経済全体の付加価値損失は、 1年当たり約6,500億円もあると見込まれています (経済産業省 第1回産業構造審議会 2050経済社会構造部会(2018年9月21日))。 政府は「介護離職ゼロ」を唱え、 ①介護の受け皿を拡大、 ②仕事と介護の両立が可能な働き方の普及、 などを示しています。 一方で、 「介護に専念したい気持ち」 もわかります。 やがてくる看取り(お別れ)のときを思うと、 介護に思い切りうちこみたくなるものです。 思いやりや責任感から、 たいして親孝行ができなかったから、 本人の希望をかなえたいから、 経済的事情など・・・? とにかくさまざまな理由から、 介護への専念が選択されていると思います。 しかし、 介護に集中しすぎると、 疲弊してしまうこともあります。 納得ずくでやっていることなのに、 意外と介護はストレスも多いです。 自分は冷たい人間なのか? と自責の念にかられたりすることもあります。 そして離職をしたり、 社会的な繋がりを途切れさせてしまうと、 それらを回復するのには、 思いのほか時間とエネルギーがかかります。 自分の気持ちや生活も、 バランスよく介護していくには、 どうしたらいいのでしょうか? ひとつのこたえをシェアしてくださった方がいます。 読書会参加者の満冨さんは、 奥様の介護開始されて、すでに5年以上経過しています。 「演奏家」としての活動も、 「音楽は介護を救う!」をキャッチフレーズにした、 介護施設を巡って音楽活動をする活動も辞めずに、 それどころかますます発展させながら続けておられます。 それで、 どこがどう違っているのだろう? という話になりました。 もちろん、 ケアサービスも活用しながらですが、 音楽家としての活動を 演奏会や、地域での介護施設へのアプローチなどをつづけています。 つまり「介護のため」になにかを諦めたということが「ない」のです。 料理が得意で、 丸1日外出する時は、 昼食の弁当を作り置きして出てきます。 夕食までには帰るか、 そこまで帰れない時は配食サービスを利用する手配をしてきます。 一方で、 画家であった奥様のために、 年に一度は発表の場としての展示会の機会を つくることにも配慮を欠かしません。 満冨さん曰く ----------------- 私の妻や介護に対するアプローチは、 「どう介護する。どう介護される。」 ではなく、 単に 「(不自由な身体やハンデを負っていても) 二人が楽しく幸せに暮らしていけるにはどうしたら良いか」 という方法を 探っているだけなのだろうと思います。 だからこそ、 私は、自分の仕事も一生懸命やり続けているのだと思います。 それをおそろそかにしてしまうと、 私たちの生活が楽しくなくなってしまうのでは、 と考えるからです。 でも、二人ともそれなりに 幸せな生活を送らせていただいていると思います。 ------------ とのこと。 考え方の違いを知り合いながら いろいろな方策をだしあいあながら 少しづつ、ひとりひとりの先入観や、 思い込みが溶けていけたらいいなと思います。 そして、参加した方々の困りごとを、 具体的な情報を提供しあえる参加者もいることで、 繋がり合い続けることの効果と良さを実感できることも、 あかるい読書会の良さです。
あかるい読書会から生まれた企画、
看取りカフェトークサロンも、
ご案内を開始しました。
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