ケアする人をケアする、
理解して、聞いてあげられる人が必要だ。
こんにちは。
近藤和子です。
人が介護に疲れてしまったとき、
誰も悩みや愚痴を聞いてくれないとき、
家族に見放されたとき、
どうしたらいいのでしょうか?
私は長年看護師として、
病院の内外を問わず活動してきました。
その中で重要に思ったのは、
ケアする人をケアする(Care for the Carers)という視点です。
私の「看取りのドゥーラ」という概念は、
必ずしも医師や看護師等でなくても、
看取りにかかわることができる、という信念であり、
いってみれば「看取りの民主化」みたいな考え方です。
私の考えるポイントとしては、
①人は「理解」されたくて生きている、最期もやはり理解が鍵である
②素朴な寄り添いや「ふれあい」も、人を癒すエビデンスがある
③ケアする人をケアする「環境整備」が、サポート力を高めてくれる
という3原則があります。
ケアする人を支えるためにも、
その人をケアする存在にもまた、
光をあてるべきだと思うし、
看取りのドゥーラはそのひとつのかたちです。
そういったケアの交流は、
家族や友人間で自然に存在していることもあるけれど、
現代社会ではかたちをかえてきている面もありますよね。
その隙間を埋める役割は、
必ずしも肉親であったり、
兄弟であったりしなくてもいいのではないでしょうか。
もちろん、
話としてはいいけれど、やっていけるのか?
という問題もあると思います。
つまり
「看取りのドゥーラはお仕事になるのか?」
というと、
もちろんお仕事として取り組むこともできるし、
すでにやっているお仕事に付け足してもいいと思います。
着想そのものは、
「看取りのドゥーラ」はひとつの「コンセプト」であって、
職業や資格そのものではありません。
それでもお仕事として、あるいは副業として、
「フリーランスの看取りのドゥーラ」がいてもいいと思うし、
持続可能なものにするには、利益モデルも必要です。
ゆえに、「ソーシャルビジネスとしての看取りのドゥーラ」
もあっていいのです。
そこでシンプルな
やり方を説明しますと、
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①まず料金を決める。
②サービス内容を明確化(言語化)する。
そして、
③リスクマネジメントする
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という3つの課題をプランすることが必要です。
このうち「料金」はすでに、
世の中にはさまざまなケアサービスがあるので、
それらを参考に決めることができます。
参考までにですが、
たとえばダスキンさんの
「ライフケア」というサービスでは、
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基本料金 (8:00-22:00)
(月8時間以上ご利用いただく場合)
1回 2時間 7,700円(税抜 7,000円)より
※1時間あたり 3,850円(税抜 3,500円)
スポット料金 (8:00-22:00)
(基本料金の適用条件を満たさない場合)
1回 2時間 11,000円(税抜 10,000円)より
※1時間あたり 5,500円(税抜 5,000円)
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という料金体系が公開されています。 (ダスキンライフケアのホームページ、
https://lifecare.duskin.jp/price/より引用しました)
料金を決めると、 話がぐっと具体化するので面白いですね。
もちろん「これだけが正解」ではなくて、
もっといろいろな考え方があります。
残りの2つにもいろいろコツがありますので、
またワークショップに来ていただいた方とも、
ソーシャルビジネスの可能性として話題にできればと思います。
まだフリーランス活動をしたことが無い方には、 最初は開業にあたってわからないことが多いかと思いますが、 いまどきは副業の考え方や情報もずいぶんオープンになっています。
厚生労働省も、
「働き方改革実行計画(働き方改革実現会議決定)」をふまえて、
副業や兼業の普及促進をめざしていますよね。
人はいつか必ず亡くなるものだし、
その周辺には介護の問題や孤立の問題、
家族の問題がセットになっています。
つまり、ケアする人をケアする存在は、
まちがいなく必要とされているのです。
ニーズのあるお仕事になりそうですね。
ご一緒にお考えいただき、
ぜひお知恵も貸していただけたら嬉しいです。
というわけで
次回以降の看取りのドゥーラワークショップは
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2020年 1月31日(金)、
2月7日(金)、14日(金)、22日(土)、28日(金)、
3月6日(金)、13日(金)、20日(金)、27日(金)
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に開催します。
どこかで、
夕方18時に新宿御苑前に来られる日程はありませんか?
是非ご予約の上ご参加ください。 お待ちしています!
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