top of page
検索
執筆者の写真近藤和子

私がこの活動に取り組む理由


いつもメール&ブログをご覧いただき 誠にありがとうございます。 深く感謝申し上げます。


今年も残りわずかとなりました。


来る年は、 看取りのドゥーラワークショップをはじめ、 みんなのMITORI研究会の活動に取り組んでいきます。


年間スケジュールも発表しましたので、 是非ホームページをご覧になってください。


さて私がこの活動に取り組むのには、 理由があります。


それは、 平穏死(尊厳死)の実際例をもっと知っていただきたいということです。


平穏死(尊厳死)を選ぶということは、 場合によっては、 医療的な延命措置(点滴・気管切開・胃瘻等人工的医療処置)を、 選ばないということでもあります。


それは、

非常につらい決断をしなければならないということです。


この決断は、 本当に本人や家族が良く理解して、 深く納得していないとできません。

また、決断しただけではなく、 きちんと「伝えておく」ことが大切です。


いざ看取りとなったときには、気持ちが揺らいで、 医療者、本人、ご家族とのあいだで、 迷いや思い違いが大きくなってしまうからです。


看取りに対応する高齢者施設に入居している方でも、 (覚悟を決めていたり、本人が自然死を望んでいても)

いざとなるとご家族が、

「救急搬送をしてほしい」、

「病院に入れてほしい」、

「できることはなんでもやってほしい」、

・・・

と希望するケースはあります。


ではどうしたらよいのでしょうか?


正解や不正解ではなく、 語り合うこと、

つまりコミュニケーションが最大のポイントになります。

もともと「死」は病院にだけあるものではなく、 本来はもっと人の生活のなかに自然にあるものだったはずです。

医療が高度に発達したのは喜ばしいことですが、 そのかわり死について体験的に知るチャンスは減りました。

死というものがいつもどこか切り離されたところにあるため、 終活も、リビングウイルも、ACPも、人生会議も、 普段は意識されにくいのです。

それでは、本人もまわりも、 納得のいく最期にならないかもしれないですね。


そこで、 1月から開催する 看取りのドゥーラワークショップでは、 「看取りについて語り合う」ことにより、 種をまいていきたいと思っています。


それが「より良い看取り」につながり、 社会全体にとって「より良い生きかた」を再確認するきっかけになるはずだからです。


「人は必ず死ぬ。穏やかな死が健康の先のゴール」


と、 日本医師会会長 横倉 義一氏もいっておられます。 日経BP Beyond Healthより引用)

一方で医師というのは、 可能性がある限りできるだけ健康な状態に戻していく努力をしなければなりません。 そしてもちろん本人も家族も、

最初の期待はそこにあると思います。


でもいつか回復がかなわないときがきます。 そのとき、本人もまわりも穏やかに受け入れ、 見送ることができるかどうか。


まずは、おたがいに語り合い、実情を知ってみましょう。 たくさん話して、聞いているうちに、 必ず自分にとってのベストな選択がみつかります。


もう看取った方も、これから看取りをむかえる方も、 看取りについてあかるく語り合いましょう!


どうぞみなさま、

良いお年をお迎えください!

閲覧数:51回0件のコメント

Comments


bottom of page