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執筆者の写真近藤和子

73歳の私が毎日5千~1万歩のウォーキングを欠かさず実行し続けている理由

更新日:2020年5月30日



ようやく、緊急事態宣言解除になりましたね。



世のなかコロナ感染症対策情報でいっぱいですが、

それと同じくらい見逃せないのが、フレイルです。



日本老年医学会は、

2014年5月に「フレイル」を提唱し始めています。

フレイルとは、

加齢による日常的活動低下による、

筋力低下、栄養の低下がもたらすあらゆる症状の総称です。



あらゆる病気の快復を困難にするために

高齢者の医療・介護の世界でもっとも重要視されている、

比較的新しい(2014年~)概念です。




私も、今回のステイホーム中、

最も心がけたことがこの、

自分自身のフレイル予防です。



毎日5千~1万歩のウォーキングを、

欠かさず実行し続けています。



なぜなら、

私の年代にとって、

生活不活発は即座に筋力低下につながること。



筋力低下は免疫力低下に直結し、

感染症にもかかりやすくなるどころか、

重症化しやすいという「知識にもとずく事実」を痛感していたからです。



知識としてだけでなく、

私は過去に数年がかりでフレイルを脱却した経験があります。



2020年夫を亡くした時、

私は63歳でした。

突然の一人暮らし。



1年目は皆さんも良くご承知のとうり死亡後の諸手配・手続きで忙殺される日々。

2年目は少し落ち着いて、夫の著作物の整理と自分の仕事への対応でまた、多忙。

3年目、夫の遺稿集も出版でき、遺品整理もメドがついたころのある日の朝、

私は歩けなくなりました。


トイレに行くのも大変なほど、

歩き方を忘れたような感覚でした。



これがフレイルです。

この3年ほどの期間は、

夫を亡くしたことの辛さ、寂しさ、哀しさで、

どこに行くのもタクシーを使い、家では寝てばかりで、

最低限の動きしかしていませんでした。



結果、伝い歩きするようになり、

駅の階段はおろか、段差のあるところは無理!

15分と歩き続けることはできません。



この時、66歳。

私も高齢期、

老年病科対象年齢に達しているのを自覚して、

東大病院老年病科を受診しました。

フレイルだと診断され、自覚しました。


その日から毎月1回、

定期受診することになりました。

動かないので膝の痛みや関節の痛みがありました。


それで勧められたのは運動。 

痛みは薬でとれるけど、

運動は自分でするしかありません。



まずは、温水プールに通い、歩くことから始め、

スパのお風呂とサウナに、自宅から5分の道のりを歩くことが一大決心!の日々。

さらに、個人的に運動トレーナーについて、全身のストレッチに取り組みました。



その努力は1年ごと、月を重ねるごとに、顕著な効果が!

(フレイル基本チェックリストの合計点が当時15点でしたが、

今では2点です。)


フレイルは回復できるのです。

もし、あのまま放置していたら、

要介護度5の老人になることは間違いありませんでした。



私がフレイルから回復できた理由を考えてみると、


①老年病科を受診したこと。

②フレイルという新しい知識、運動の必要を理解したこと。

③経験豊かなパーソナルトレーナーを選択したこと。

④私には、どうしても復活したい、当面の仕事があったこと。

⑤家族が励まし、支えてくれたこと。


だと思います。



なので、筋力を落とすまいと、

フレイルに逆戻りとならないように、

コロナ休業中も努力し続けたというわけです。



三大死亡原因の病気に

①がん

②心臓病

③脳血管障害がありますが、

これらの予防と治療にも

重症化の歯止めにもなりうるフレイルという情報の普及を、

東大老年病科も厚生労働省の保健事業でも力を入れています。


ぜひみなさんも、

興味を持って検索してみてください。

これからは知ることが≪特効薬≫です。  



お勧めは下記サイト



★フレイルとは?

日本老年医学会 https://jpn-geriat-soc.or.jp

2014年5月に日本老年医学会は、高齢者の筋力が低下し、活動が低下しながらしている状態を「フレイル」と呼ぶことを提唱しました。

この言葉はともと海外の老年医学の中で使われている「Frailty」、虚弱、で弱、老衰を日本語にしたものです。

日本老年学会は年齢と一緒に機能低下が起こりますが、介入することにより機能の維持、向上はかることができるということを強調しています。


健康長寿ネット

厚生労働省・高齢者の保健事業について


★リーフレット

「知っていますか? フレイルって何?」

監修 秋下雅弘(東京大学医学部附属病院

老年病科教授)東大老年病科監修のリーフレット、各種あります。


一般書店売りはされていませんが、市民向けにわかりやすい解説書です。

ぜひ、皆さまの啓発活動にご活用ください。

(お問い合わせは社会保険出版社 本社03.3291.9841)



70歳以上の私たち

フレイルチェックをしてみましょう


フレイルの予防策を意識するために役立つのは、

①フレイルイレブン簡易チェックです。

イレブンチェック(フレイル 簡易チェック)

(東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢 および フレイル予防研究チームにより開発)


自分がどの程度フレイルか?

を自己診断するのに役立つには25項目からなる厚労省フレイル基本チェックリストです。


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