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執筆者の写真近藤和子

近藤和子 新刊のお知らせ「悲しみに寄り添える 医療職になろう!」





保育士だったら、わが子の育児もお手の物? 

医師や看護師なら、家族の病気も苦もないこと?



そうではありませんよね。

知識があれば、しなければならないことを知っているのに、

できない苦痛もあります。



そんなときこそ、

医療職・専門職の仲間に助けを求めて乗り切りましょう。



わたしも、

みんなのMITORI研究会のメンバーのおかげで、

さまざまな医療職の仲間に友達に多種多用なサポートをいただき、

大切な人の死を乗り越えてこられました。



このたび、


「看取りのグリーフケア」


という、

あたらしい書籍を出版します。



今、医療職につきながら、

大切な人の死に日々遭遇している方に届けたいと思います。



休職していい。

転職していい。

シフト軽減、転配属希望も出していい。

でも、その仕事を辞めないで。



結局、仕事の継続が何よりのグリーフケアになるからと。

それが一番、言いたかったことです。



知っていることと、

できることとは違うのです。


2010年に夫を亡くした喪失感から、立ち上がれない。

このままでは自分がダメになる。

その危機感への知識はあるのに、活かせない自分に混乱していました。


仕事で出会う人にはケアできても、

自分にはケアできないのです。


夫を亡くした喪失感は、これまでのどの喪失体験とも違っていたし

欠落感の闇は深く、戸惑いは大きかったのです。


それでも、ひとつの光明は

逝ってしまった夫が遺してくれた配慮の数々を活かしてみること。

何がよかったか?

悲しいけれど、幸せな気持ちにも浸れたのはなぜか?

苦し紛れの、自分なりのセルフケアのつもりで、

書きながら探してみることにしました。


探す手立てのひとつが、

みんなのMITORI研究会を立ち上げること。


”看取り新時代”と称して、

在宅医療勉強会の連続講座の実施と運営です。


助成金を申請して、

想いを企画にして、

協力してくださる方々との対話をとおして、

自分の中の自分との対話を重ねていきました。



「私がほんとうにしたいことは、なんだっただろう」

 私がほんとうに伝えないことは何だろう?」と。


そして模索の5年がすぎて、思い至ったのは


「看取りのグリーフケア」


悲しみに寄り添える看護職になろう。


まず、自分が悲しみに寄り添える看護職になろう。

そして、そのプロセスで自分が必要とした情報を仲間にシェアしてみよう。


そして「悲しみに寄り添える、

それぞれの専門職になろう」と伝えることができたらいい。



今、大切な人の死に出会い、

その悲しみに心身ともに痛み疲れて

仕事を辞めたいと思っている看護、医療職の仲間に

まず、届けたいと思います。


私もそうだった。辞めたいというより、

大切な人の死は、

自分に手が付けられない情況に落ち込んでしまう。

そんな時に手を貸し、

声をかけてくれる人との出会いほど有難いものはない。


でも、そこから這い上がる手立ては自分。

自分でするしかないのです。

その自分を押し上げてくれるのは、やはり仕事です。


「その職業、辞めない」でと。

辞めないで続けることが、

結局は自分のグリーフを乗り越える手立てになるからと。


まず、それぞれの仕事に役立てる気持ちで手にとってほしい。

そして、自分の癒しのために役立ててほしいと思います。


「大切な人の死」のあとにも、

私たちの人生はつづいているのですから。



本日もブログをお読みいただきありがとうございました。



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