こんにちは。
近藤和子です。
コロナパンデミックにより2年間休演されていた、
NHK交響楽団による「第9」コンサートが、
今年は演奏されたそうです。
観客のお一人の女性が、
ニュース番組のインタビューに
「音楽は余計なものではなく、人間にとって必須のものだ」
と言っていました。
この言葉に共感します。
私も、たとえば「みんなのMITORI研究会」のイベントなどでは、
花を欠かしたことがありません。
みんなのMITORI研究会は
2015年に“看取り新時代“をテーマに、
在宅医療の勉強会を東大の伊藤謝恩ホールで、
全六回の連続講座にして実施したのが出発点でした。
この連続講座のときも、
会場に大きな花のアレンジを飾ることを決め、
有志によるご寄付と、青葉台フローリスト(https://aobadai-fring.com/)さんのサポートで実現することができました。
採算や効率といったビジネス目線で考えると、
音楽や花などは「なくても良いもの」として省かれることも多いですが、
人間性や気持ちの喪失は、寂しいものです。
花も音楽も香りも触れ合いも、
私たちの五感に心地よいもの。
「コスト」だからといって減らすのではなく、
本来はアートこそが「必須のもの」であって、
そのためにマネジメントの工夫をこらすべきではないでしょうか?
昨年に引き続き今年も、
おおきなイベントは開催できませんでしたが、
個人的にはできる限り、
看取りのテーマに奮闘している看護職などと直接言葉を交わすべく、
花束を持参して対面の機会をつくってきました。
病院、学校、老人施設、ホスピス、
さまざまな現場で働く仲間のお一人お一人の、
今年一年間のご苦労話を聴きながら、
いつもながらこうした現場の声を何かの企画に活かし、
広く世の中に届けたいという思いを一層強くしました。
コロナ禍ですぎた2021年とも、
いよいよ、さようならです。
また新しい年にお会いしましょう!
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