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近藤和子

広がる“ゼロ葬”の衝撃


先日のテレビ番組、

クローズアップ現代をご覧になりましたか?

なかなか興味深く、おすすめの内容でした。

2016年9月21日(水)

NHK・クローズアップ現代+

(番組ホームページ https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3865/

番組の大まかな内容は・・・

「お金がなくて墓が持てない」「埋葬を頼める親族がいない」という場合、遺骨を引き取ることになったら、あなたはどうしますか? いま、こうした行き場のない遺骨が急増!こうした中、3万円前後の手頃な価格で遺骨を引き取る新たなサービスが広がっている。利用者の多くは、親子でも疎遠だったり、熟年離婚したり、家族関係が崩壊している実態が浮かび上がった。

今、弔いの形が変わってきています。これまでのように、家族の手で亡くなった人を埋葬するのではなく、遺骨を引き取る新たなサービスが広がっています。1 つは、墓が用意できるまで一時的に預かる「預骨(よこつ)」。さらに、家まで遺骨を引き取りに来てくれる「迎骨(げいこつ)」。そして、宅配便で送るだけ で合同のお墓に埋葬してくれる「送骨(そうこつ)」です。

といったもの。

お弔いの形が、ほんとうに変わってきているのですね。

思いかえせば、

日本社会の核家族化が急速に進んだ1970年代ごろから、

文化人類学者、文化医療学者たちは“育児不能の家族”

“介護不能の家族”が生まれていくと論じていました。

社会が変化し、

コミュニティの結束が薄まると、

これまでの常識とは違ったかたちで最期を迎える人が、

増えてくるのかもしれません。

私たちひとりひとりが、

どのような老後、そして看取りを希望するのか?

考え、選択して、決定する責任があるといえそうです。

まさに

看取りの新時代を迎えたのだなと、

再認識させられました。

いまや、

必ずしもご家族やご親戚だけに看取られるとは限りません。

なんらかのケア職による看取りもまた、

重要な選択肢のひとつです。

つまり、看取りに絶対的な正解はありませんが、

本人が納得して最期を迎えられるためには、

本人の意思表示やオープンな対話、

そして社会との情報交換がもっと必要になると思います。

どう看取るのがよいか、

どう看取られるべきなのか、

どう看取られたいのか。

これからも考えていきましょう。

そのお手伝いができたら幸いです。

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