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5月の講演会について

近藤和子

先日もお知らせしましたが、 きたる5月に講演会を企画しています。

今日はそのきっかけについてです。

実は、 私には2人の夫がありました。

再婚したほうの夫は5年前に亡くなっています。

彼は、人間らしい死を迎えるにはどうすべきか、 常に考えている人であり、 「自分の死を看取る」という著作を絶筆として、 見事な最期を体現して逝きました。

20数年前に離婚した夫(3人の子供たちの父親です)は、 「男の介護」という著作を残しており、 両親を看取ることを自身の役割として引き受け、 介護生活20年を全うしました。

その後、自身がすい臓がんを発症。

およそ2年間の闘病を経て、 ホスピス(緩和ケア)、在宅医療を自ら選択し、 今年(2017年)の3月に、亡くなりました。

2人の夫は、

ともに、私の仕事に惚れ込んでくれていました。

彼らは繰り返し、私に言いました。 君は仕事ができる。仕事をしなさい。 仕事が続けられるようにサポートを僕は惜しまない、と。

私のナースとしての仕事のテーマも尊重してくれていました。

誰かに、認めてもらえているという実感がなくては、 仕事は続けられないものです。

誰もが必要と感じてはいるけれど、 仕事にならない(金儲けにならない)ジレンマには 看護に限らず保育も芸術も様々な分野が悩まされます。

ふたりの夫は、 自分にはできないけど君はやりなさいと言える、 強さと優しさがあったのだと思います。

そしてともかく、 ふたりとも終活ぶりが見事でした。

自分の死に主体的に向き合い、発信し続けたのです。

そんなふたりの夫たちの生きた姿勢の語り部になりたいという思いが、 2025年問題に≪看取り・新時代≫という御旗をたてて、 このテーマを広げ、やり抜きたい気持ちにさせています。

日本で老いて死ぬということ 2025年問題、老人「医療・介護」崩壊で何が起こるか

この本と出会ったとき、 朝日新聞記者佐藤陽氏の視点と取材力に、 私は共感と同感と、

「これは広く多くの人に知らせたい」という、 一種の使命感のようなものを感じました。

それぞれの職業・お立場での気づきがきっと得られるはずです。

そんな講演会にしたいと願っています。

2017年5月20日(土)13時

東京大学 本郷キャンパス 医・総合中央館(図書館) 333号室にて、

あなたのお越しをお待ちしています。 

詳細、ご予約はホームページからお願いします。

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