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近藤和子

看取りのドゥーラ/講座企画


2018年もあっと言う間に、立夏を迎えました。 皆様、お元気ですか?

去る2016年2月13日(土)に、 東京大学伊藤国際学術研究センターにて開催した、

≪看取り・新時代≫在宅医療を知っていますか? 家で最期まで療養したい人に

の、第2回目の講座、

「家族に優しく寄り添うケア(情緒的支援)と効果とは?」

の回で、 福澤先生と私は気合をこめて、 ≪看取りのドゥーラ≫が必要、

とご紹介しました。

受講してくださったM.K.さんからこの5月に、 下記のような、嬉しいメールをいただきました。

匿名(イニシャルのみ)とのご了解を得て、ご紹介します。

ここから --------------------------------

近藤 和子 様

2年前参加させていただいた在宅医療の勉強会が終わり、 感謝をお伝えしたいとずっと思っておりましたがなかなか言葉にできず、 雑ごとに紛れてずいぶんと日が過ぎてしまいました。

“地域包括ケアや看取りの中心は看護にある”

”ドゥーラは看取りの寄り添いと似ている”

このことは感覚的に私の中にあったものだったのですが、 勉強会の参加を重ねるうちに確信し、 その裏付けを得ることができました。

ぼんやり抱えていたものが根底ではつながっていて、 機会があればこんなに力強い方達と同じ場に集結できること、 学びを共有できることがわかり、喜びと感慨ひとしおでした。

私は10年ちょっとの間、 事務やアシスタントとして在宅医療に携わってきました。

直接ケアに関わりたいと思うようになった時、 出産した知人の家事手伝いをしたことでドゥーラを知りました。

“患者やその家族に寄り添い、支える立場になりたい”

ひそかに思い募らせていたものが、

非医療者によってすでに実践されていると知ってからは、 ドゥーラ研究者の福澤利江子先生の論文を読みつくし、 手始めに産後ヘルパーの仕事も始めました。

しかし今は看取りのドゥーラになりたいと思い至り、 現在は特養ホームの介護職として奮闘しております。

死からのまなざしで生を見つめ、大切なものを問い直すこと。 いつかは訪れる死を、恐怖心を見すえて生の一部として受け入れること。 私にできることは、直接解決するようなものではないから。

研究会のブログ記事「いまこそケア職の連携と事例発表を!」には、 大いに共感させられました。

介護職って、その方の生活を護ること。 生活を支えることは、大げさでなく人生を支えることともいえます。

立派な専門職なのに、

一般的な見方は「排泄、入浴、食事の介助」

私もその一人でしたから、

もっと違う側面から知ってもらうことが必要と感じます。

長々と思いを綴りましたが、 実は、ずっと私の中にある淡い期待に対してご返答いただきたいと思い、 ご連絡しました。

「看取りのドゥーラ養成のハーマイオニー・エリオットさんがいるイギリスで、通訳付きの講座企画があったら参加したいか?」

2年前の勉強会で、 福澤利江子さんの講義後のアンケートに書かれてあったことが実現するか、 非常に期待を寄せていました。

なかなか難しい企画だと承知しているつもりですので、 端的にご返答下されば結構です。 よろしくお願いします。

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引用ここまで

たしかに、 あの時、皆様にアンケートを取らせていただいた

「看取りのドゥーラ養成の

ハーマイオニー・エリオットさんがいるイギリスで、 通訳付きの講座企画があったら参加したいか?」

という項目の反応を、 私たちは大いに期待していたのですが、 残念ながら、実行を決意できるだけの 数字的根拠を得られなかったのです。

ただこの2年間、

看取りのドゥーラの実現へ向けて、 私の暗中模索のアプローチは続けています。

ほのかな、明るい兆しも見え始めています。

2015年に「看取りのドゥーラの記事」が 「訪問看護と介護」誌(医学書院)に掲載され、 さらに翌年の2017年12月には、 International Journal of Palliative Nursing誌にも、 同文が掲載されました。 https://www.magonlinelibrary.com/toc/ijpn/current

そして、

アドバイザーをつとめさせていただいている株式会社ダスキンでも、 ご高齢の方々が自分らしく自立した暮らしを続けるための活動サポートや、 身の回りのお世話(介護・家事)、 認知症の方のサポートなど、 公的介護保険適用外のサービスを提供する新ブランド、 「ダスキン ライフケア」がスタートしています。 https://www.duskin.co.jp/news/2018/0329_01/index.html

このケアのさらなる充実に、

私の看取りやグリーフケアのマインドと経験とを総動員して、 貢献していきたいと考えています。

そんなおりでしたから、 私にとって、M.K.さんからのおたよりは、

砂漠に水を得た思いです。

意を強くして、再度 イギリスでの、通訳付きの講座企画の実現に向けて動き、 良い経過報告ができるように、力を尽くしてみますので、

皆様、お見守りください。

経過は、そのつど、このブログでご紹介していきます。

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