お勧めの本の紹介と読書会へのお誘いをします。 日本で老いて死ぬということ―2025年、老人「医療・介護」崩壊で何が起こるか(朝日新聞 迫る2025ショック取材班 著) を読まれましたか? この本を手にした時、ふと、 1997年に、 自分の50歳の誕生日を記念して≪家族看護学≫の学びに、 カナダに出向いた時の輝きの時間を思い出しました。 カナダカルガリー大学看護学部主催 ファミリーナーシングユニットイクスターンシップを受講しに1週間、 学生寮で過ごしたのです。 ちなみに、 海外の大学では現職の看護専門職を対象に、 新しい学問知識をコンパクトに集中して講義してくれるエクスターンシップがいろいろあります。
資料構成、通訳、滞在期間中の安心・安全・楽しさまで
良くアレンジされていて、 気軽に受講できる仕組みは素晴らしいです。 カナダとメルボルンのウィメンズヘルスの受講と2つの経験がありますが、 どれもボランティアさんたちによる、お国柄を活かしたランチタイム、 ティタイムのテーブルコーディネイトの楽しさ、 締めの最後は教授宅でのホームパーティ等、 忘れられない思い出です。 さて、 家族看護学講義の主任教授である、ロレイン教授は、 講義の冒頭で、 「これまで、看護記録は患者家族の感情の変化を記録する、 良い方法を持たなかった。 病状の記録は端的で専門職どうしの伝達には便利でも、 一般の人には伝わらなかった。 ましてや、患者個人だけではなく、 その病気に関わる家族、 その他の関係者の気持ちや感情の変化を記録したり説明するには、 私たちは不得意でした。 その壁を乗り越えるには多くのジャーナリストたちの文章、 編集力に学ぶ必要がありました。」 と、 影響を受けた高名なジャーナリストたちの名前を 紹介されたのでした。 そうか! ジャーナリストたちに学ぶのか・・・ それは刺激的なヒントになりました。
私の思い起こす、
日本での医療ジャーナリストと言えば、 筆頭は何と言っても大熊由紀子さん。 1990年(当時朝日新聞論説委員)に発表された 「寝たきり老人」のいる国いない国―真の豊かさへの挑戦 大熊 由紀子 (著) ぶどう社刊
は、今なお続くベストセラーです。 当時から医療福祉関者はもちろん、 一般市民にも、鮮烈な影響を与えました。 医療・福祉のテーマが
初めて社会デビューしたと言っても過言ではないのでは? ジャーナリストの視点の大切さを以来、 大熊さんの著作をとうして、 講演・講義をこまめに聴講させていただきながら、 今も学ばせていただいています。 最近作の 誇り・味方・居場所――私の社会保障論 大熊 由紀子 (著) ライフサポート社
と共にぜひ、
お勧めの図書です。 私たち看護職は
患者・家族の“声なき声”を聴きとることが得意です。
だからこそ、
その“声なき声”を声にして代弁する時の表現に苦しみます。 わかってもらえるには、どうしたら、どう表現したら、 どう伝えたらいいのだろうと苦悶します。 2025年問題は 私たち市民ひとりひとりの死生観の醸成を迫る課題です。
冒頭にご紹介した、 日本で老いて死ぬということ―2025年、老人「医療・介護」崩壊で何が起こるか(朝日新聞 迫る2025ショック取材班 著)
は、その課題に応える、 新しいジャーナリストたちの登場だと思います。 まさに、これは、今の私に必要な教科書ともいうべき本になっています。 特に、 訪問看護師の働きを活写している点が嬉しくなりました。 これはもう”一読の勧め”にとどめてはおれません。 そこで みんなのMITORI研究会で、 この本の読書会を企画します。 この本を、読み、語り合えば、 楽しく有意義な時間をもちながら、 この問題を一緒に考えられるかもしれない。 様々な立場で、 在宅医療・介護・看取りをあかるく語り合えるかも、 いや、そうしたい。 毎月1回金曜日の午後、 3時から5時で、この本を手にお待ちしています。 定員5名~10名まで。
参加費はひとり千円で。 知識と経験と語り合いが織りなす楽しさを演出してみたいと思います。
50歳の私がカナダやメルボルンで堪能した、学びの楽しさを思い出しながら・・・。
ちょっと、真似して、トライしてみたいのです。 ご一緒してみませんか? 2025年問題をあかるく考える 読書会へのおさそい 本の感想をシェアしたり、 同じ問題意識をもった仲間たちと語り合うことで、 より深く考えるきっかけになったり、 次のステップを見つけ出す手がかりが得られます。 【指定図書】日本で老いて死ぬということ―2025年、老人「医療・介護」崩壊で何が起こるか 朝日新聞 迫る2025ショック取材班 (著) 【日程】 2016年11月11日(金) 【時間】 午後3時から5時までの2時間 【場所】 ロングテーブルラウンジ (東京都新宿区新宿1-2-1新宿御苑前マンション1007号室 新宿御苑前駅より徒歩一分です) 【参加費】 おひとり千円(当日現金にてお支払ください。) 【定員】7名様 【主宰・ファシリテーター】 みんなのMITORI研究会 近藤和子(こんどうかずこ) 【持ちもの】 ・筆記用具 ・本=日本で老いて死ぬということ―2025年、老人「医療・介護」崩壊で何が起こるか 朝日新聞 迫る2025ショック取材班 (著)
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