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近藤和子

事例発表が、ケアの未来を変えていく


2016年11月29日(火)に、 第16回東日本事例発表研修会

(公益社団法人全国有料老人ホーム協会 東日本事例発表研修会実行委員会主催)

に、出かけてきました。

こちらは関東一円の、 有料老人ホームの介護職員による 実践研究の成果、事例発表なのですが、

すでに16年の歴史を重ねていたとは! ということにまず驚きました。

発表事例も24事例。

その研究内容の質的高さにも驚きました。

司会を務められた

幹事の三重野真氏が

「発表の機会があるというこが、 こんなにも職員の質的向上に資するものか!

ということを

16年の時間を経て、 つくづく感じる。 

15年前は、 模造紙に書いて発表していた、

次に OHPになり、

最近は皆、 立派にパワポを駆使し、 制限時間にキチンと完了、

発表態度も実に堂々としてきた。

この事例発表会が 介護職の自信を育てているということは間違いのない事実だ』

と結ばれていたのが特に印象的でした。

そのとうりですよね。

今、私は 設立5年未満の小規模な介護施設の 介護職員の研修に回っています。

そういうところは、 介護職員も若く(勤続年数が若い)

まだまだ事例研究発表の機会や 経験ができるところまで、いたっていません。

あらためて、 歴史を重ねてきた 有料老人ホームの底力を見せられた思いです。

24の事例がどれも、 甲乙つけがたく素晴らしいものでしたが、

特に、 認知症の方々へのケアの工夫の3事例は、 これが介護・ケアなのだと深く納得させられました。

どれも、認知症の困難事例でした。

奇行の数々が出始めても、 介護職の方々は、どなたも、

まず

①ご本人に尊厳をこめてこれまでの個人歴を知ろうと努められ、

②ありのままにう受け容れ、

③ともに笑顔になれる(共感しあう)関係性を求める姿勢を貫いています。

奇行が現れるのはどのような時か?

どんな食べ物の時は落ち着いておられるか?

逆に何なら無理か?

言動、タイミングを 関連職種がそれぞれの気づきを情報化して みんなで共有し記録することで、

奇行が発生する時の時間や環境や対応の仕方を しっかり見分け、

その結果として対応の工夫を重ねて、 (根気よく、何カ月もかけて) 安定・安寧の状態にたどり着いておられるのです。

これは各職、 チームを組んでの対応だからできること。

これを、 一つの家族の一人や二人の心優しい家族の誰かで担っていたら、 潰れてしまったかもしれません。

こうした実践事例を見て、聴いて、 納得することができたら、 市民の介護への意識は変わるはずです。

熱心な介護職員の方々の仕事ぶりをもっと、 もっと多くの人々に知っていただきたい!

とつくづく思いました。

来年の

みんなのMITORI研究会の勉強会は、 在宅医療・在宅看取りの実際事例を、 できるだけリアルに、

皆さんにご紹介できるように企画します。

自宅・有料老人ホーム・グループホーム・その他の様々の場所で、 在宅看取りの事例の数々を 皆さまにご紹介できるようにと、奔走中です。

見て、聴いて、共感を分かち合えるように。

ご期待ください。

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