第7回 みんなのMITORI研究会 読書会 講演会 日本で老いて死ぬということ 2025年老人”医療・介護”崩壊で何が起こるか。
朝日新聞 迫る2025年ショック取材班 佐藤 陽氏 建築家 渡邉健介氏 による講演会を、 2017年5月20日(土)
東京大学本郷キャンパス 医・総合中央館333号室にて開催、
完了しました。
おかげさまで盛況で、ご参加者は 定員100名のところ、お申込み104名。 当日出席者83名でした。
昨年の全6回の勉強会にご参加いただいた方々で再参加の方が約半分、 今回新規に、団塊世代の方々が約半数をこえてご参加いただけたことは、 とてもうれしいことでした。
■佐藤氏のご講演
佐藤陽氏は講演のなかで、
2025年問題の解決策の提案として、 ①つながり力 ②ゆるさ力 ③せだい力の3点を、 事例を挙げて提案してくださいました。
◆つながり力 横須賀市…市+市医師会+病院+介護事業者+α 若葉台団地…「地域力」「見守り力」のすごさ 嚥下フレンチ…開発へ多職種連携
◆つながり力+ゆるさ力 幸手モデル…キーパーソンと医療者がゆるくつながる KAIGOスナック…多職種が楽しんで嚥下食を普及
◆つながり力+せだい力 中高生プログラム…多職種で「2025問題」を教育
要は世代を超えた、緩い、繋がり力を求めることなんですよね。
それはみんなのMITORI研究会の これまでの全6回の連続講座でも求め続けた ≪新しい関係が新しい解決策を生む≫ のではないかという想いと一致していました。
■渡邉氏のご講演
建築家の渡邉健介氏には、
さまざまな医療福祉関連の建築の実例や、 設計プランの考え方などから、 高齢者やご病気の方でも共に暮らしていける空間の工夫といった 建築家ならではの視点をわかりやすく語っていただきました。
専門用語の解説も適度におりまぜながらのお話は、 大変興味深く聴けました。
空間と暮らしやすさの関係やもちろんのこと、 住む人の価値観や健康状態、ライフプランも全て包含して、 ひとつの設計におとしこんでいく流れは、 人生の縮図を俯瞰しているかのようでした。
こうして、 各分野の専門家に話をうかがうことで、 多角的な視点と広い視野にたつことができる実感があります。
■これからの課題
100人の受講生を対象に準備を進めていく中で 読書会のメンバーをはじめ、 ボランティアスタッフの協力もあり、 運営が比較的スムーズにいきました。
2025年問題の解決策の課題には、 新しい医療知識への学びと理解が欠かせません。
この知識さえ知っていたら、 幸福な人生選択が可能だったのではないか? と、後悔しない、させないために、 お役に立てる方法を模索し続けたいと思います。
≪知識は力なり≫なのです。
これからも、 看護師としての責任を意識して、 高齢社会を乗り切る知識の伝達(勉強会の企画)と 受講生どうしのつながり力+ 専門職(介護・看護・医師・その他の専門施設)とのつながり力の 醸成をめざしてまいります。
ご指導、ご鞭撻をよろしくお願い致します。
今回、ご参加の皆様、ほんとうにありがとうございました!